最年長の佐藤です。
穏やかな大寒が過ぎてなお、まだ冬本番とは言えない暖かさに、
バイクを引っ張り出す方も多いことと想います。
少しずつ日も長くなり、日差しのありがたみを実感する今日この頃です。
さて、我々メカニックにとって命の次（？）に大事なものがマイ工具です。
日々の仕事の中で、いかに早く綺麗に作業をこなすか、ということを
常に追求しているために、ちょっとした事でもああでもない、こうでもないと
試行錯誤の連続です。
作業手順だったり、工具の選択だったり、自分のスキルの問題だったりと
様々ですが、市販の工具では今ひとつ使いずらかったり、使える工具が手に入らない又は見つからないなどの場合は、自分の使いやすいように加工したり、
一から作ったりすることもよくあります。
また、そうやって自分で手をかけた工具は、ひときわ愛着が湧くものですが、
そんな工具の一つをご紹介します。
一見なんの変哲も無いプライヤーのようですが、
先端が加工されていることにお気づきでしょうか？
元々は普通のプライヤーでしたが、ホースクランプのカシメ用に改造したのです。
それ専用の工具も使っていたのですが、あまりに作りが華奢なため、
先端がすぐに曲がったりして、どうにも使いづらいものでした。
そこで、手持ちのプライヤーに生まれ変わってもらうべく、
モデファイドしたわけです。
実際どのように使うかというと・・・。
このように、クランプのつまみ部分を銜えたら、しっかりと締まるまで潰すだけ。
するとご覧のように簡単にクランプできます。
この工具は大した加工を必要としませんでしたが、実用度が高いので割と気に入っています。こんなマイ工具を少しずつでも増やして行けることが、メカニック冥利の一つかも知れません。また、そんな工具たちを駆使してお客様の愛車を整備し、喜ばれ感謝されることも、我々メカニック冥利に尽きるのかも知れません。
ご来店お待ちしております！
