2015年6月25日木曜日

タンクストレッチ・カスタム講座:その1

久しぶりにタンクストレッチの依頼がありましたので、今回はその作業工程などを公開しようと思います。

初めてストレッチ加工を手がけた時は、たしか海外製のストレッチキットみたいな鉄板をおおざっぱにプレスしただけの、デザイン製にも融通の利かない非常に厄介な代物を、苦労して成型しながらタンクに溶接した思い出があります。

このような苦い経験を踏まえ、「こんな物使ってられっか!」というこになり、今後はどうやって行くか考えたあげく、もっと造形に自由度があり加工のしやすいFRPでやってみようということになりました。
構造的には硬質発泡ウレタンをコアにして、GFRPで補強する言わばサーフボード的構造になります。
他のカスタムショップさんではどのように造形されるか知りませんが、
こういったやり方もありますよ。という程度で参考にしてみて下さい。

先ずは純正シートの加工から始めましょう。
そのままでは、タンクの延長部分に干渉してしまうため、いったんシートを分解してシートベースをカットします。
それに合わせてスポンジも綺麗に成型します。
幅も詰めてスッキリさせました。

シート形状が決まったら、車体にセットしてタンクとのつながり具合などをチェックします。



頭の中でストレッチ形状を妄想します・・。








全体のフォルムが頭の中で見えて来たら、いよいよ造形作業に入って行きます。

次回はウレタン削り出しです。
お楽しみに。

最年長の佐藤でした。