2016年1月21日木曜日

FLHXスタム作業〜タンクストレッチ編

さて、ようやく燃料タンク形状のモデファイに辿り着きました。

以前このブログ中でもお伝えしましたが、当店で行っているタンク延長加工は、

硬質ウレタンフォームをコアにして、GFRPでラミネートする、いわば

サーフボード?とのドッキング的手法といえます。

毎回このようなストレッチ加工は、手間のかかるワンオフ製作となっていますが、

特定のタンク、シート、サイドカバーに合わせてストレッチ形状を限定してしまえば、

ストレッチ部分をパーツとして量産出来るのですが、『デバイス』さんあたり

作ってくれませんかねぇ・・・。 

あっ、そういえば某国製でフルカバータイプがありましたね。

フムフム・・・。

 今から、フォームで肉付けするために、

タンクからサイドカバーへ流れるようなフォルムをイメージします。

イメージが出来上がったら、ウレタンフォームをブロックにして貼り合わせて行きます。

 余裕を持って大きめに、大胆に行きましょう。

シートの収まり具合も確認しながら、ハンドシェイプして行きます。

包丁、ノコギリ、平ヤスリ、紙ヤスリなど使えるものは何でも使いながら・・・。



左右の対称を確認しつつ、大まかなフォルムが決まったら、

ポリエステル樹脂とガラス繊維でラミネート。

外骨格の出来上がり。


表裏いっぺんに出来ないので、表が固まったら裏側セクションも同じように

ラミネートを施しましょう。

完全に固まったら、ポリパテで面出し成型に入ります。

タンクコンソールの逃げ加工、シートの収まり具合をチェックしながら

微調整をくり返しましょう。


ようやく完成形が見えてきましたが、勝負はこれから。

サフェーサーを吹いて削ったりパテを盛ったりの、細かな修正のくり返し。

 文章にすればたったこれだけですが、実作業の方は果てしなく続いて行きます。

それでは、続きはまたのちほど・・・・。