2017年8月10日木曜日

社外サイレンサーブラケットのクラック補修



ハッキリとしない天気が続いて、気分もなんだかパッとしなくなりがちですが、

こんなときこそバイクで走ってスッキリしたいものですね。



***  毎日片道30km通勤でスッキリの、最年長の佐藤です。 ***








先日入庫したツアラーなんですが、社外マフラーのサイレンサーブラケットで、

分厚いステンレス製にもかかわらず”クラック”が入っていました。


こんな感じで・・・・。




反対側にも薄っすらと見られます。


何故この部分にクラックが入ってしまったのか、一目見て「ああ~、やっぱりね。」と分かった人

は、かなり物づくりの経験がある方かと思います。




これらブラケットやステー類に限らず、振動を受けやすい部品の金属加工の場合は特に、

このような鋭角にカットすることはご法度とされています。

確かに振動や、動的荷重がかからなければそれほど問題にはなりませんが、

なにせ物はハーレーのサイレンサーブラケットですから、

その振動は想像を絶するといってもいいんでしょうね。











それでは早速修理に入りましょう!


まずは部材が結構な板厚があるので、中まで充分溶かし込みが出来るように少し削りこみます。







両側からクラックに沿って溝を掘りました。










十分に溶かし込みながら、肉盛りしていきます。








両側ともに肉盛りしたあと、問題のコーナー部分も肉盛りをしてRをつけました。

このRが有るのと無いのとでは、耐久性がまるで違ってきます。


応力分散の基本ともいえますね。






もし、振動で部品が破損した場合などは、走行中でも異音に気付くことが多いので、

そのような場合は、速やかに停車し見える範囲で点検してみてください。

もし原因が分からないときには、お気軽に遠慮なくお電話頂ければ、当店スタッフの方で

速やかに診断させて頂きますのでご安心ください!


それでは、楽しいツーリングを!