2015年5月31日日曜日

夏はやっぱしビールだじぇ〜。

 これは何をやっているかというと、ブドウ糖の重さを量っています。

ブドウ糖って、何に使うの?

はい、正解は仕込み中ビールの瓶内発酵(カーボネーション)用に必要な酵母のおやつとなります。
 1リットル当たり7gが標準。

 いま醗酵容器に入っているのは、一次醗酵中のビールの素です。ブクブク泡を立てて酵母がしっかり働いている様子が分かります。
モルトの糖分をアルコールに変換してくれています。あらかたの糖分を食べ尽くしアルコール度数5%前後で醗酵が一段落するまで後一週間はかかりそうです。




こちらは一次醗酵が終わり、別容器に澱を除けて移しておいた物。
酵母のエサが無くなり、落ち着いている状態です。
瓶詰めに入る前に、先ほどのブドウ糖を エサとして入れてやると
瓶内で酵母が働き出し炭酸ガスを出し始めます。
すると、密封された瓶内のビールに酵母由来の炭酸ガスが溶け込み、おなじみの泡泡のビールになるわけです。 ちなみに、市販ビールの殆どは炭酸ガスを機械的に添加しています。



ブドウ糖を追加して、いよいよ瓶詰めに入ります。
簡単なサイフォン式ですが、注入口先端に専用の器具を取り付け、瓶の底から静かになるべく空気を巻き込まないように注入します。
余計な空気は酸化の原因となり風味が落ちるからです。


規定量を注入して、消毒した王冠で栓をしたら出来上がり。


 日付を書いたら、後は暗いところで寝かせておくだけ。
いまの時期なら二週間もすれば飲み頃になるでしょう。
そのまま放っておけば徐々に瓶内熟成が進み、一年物や二年物になると、ほんとスッキリした味に変化して行きます。(まあ、大抵は残ること無いですけど・・・)
こんな感じで、夏前のビール仕込みはかれこれ10数年続いていますが、
今回は3種類合計で約40リットルを仕込んでます。
以前はマメにオリジナルラベルを作って貼付けていましたが、最近は手抜きでそのまま使い続けております。
ラベルまでビシッと決めると、雰囲気は出るんですが・・・。

現在国内産のビール瓶の大瓶(633ml)には2種類ありまして、キリンとその他に分かれています。デザイン的にはサッポロその他が使っている方が瓶の肩が張っているため、注ぐ際に空気を巻き込みやすく、結果的に独特の効果音?ときめ細かい泡を作るのに一役買っているのかな?と想像したりしています。パッと見無骨な感じがして良いですね。

一方キリンの方はスリムなデザインで、しっかりKIRINと刻印されています。
(他方の瓶にはBEERとしか刻印されていません)
しかしなんと言ってもキリン瓶の最大の特徴は、外側のコーティングにあるのではないでしょうか?このコーティングの補強効果で、瓶を保護しつつ、ついでに肉厚を落としかなりの軽量化を果たしています。コーティングの光具合を見る限り、調べてはいませんがおそらく紫外線カットも兼ねていることでしょう。

1ケース20本を持つと、キリンとその他の瓶では圧倒的にキリンの方が軽いので、現在我が家では大半がキリンに変わりつつあります。

さあ、今年の夏もタップリ汗をかいて、美味しい自ビールを飲もうかな!?

最年長の佐藤でした。