何だか今日は異様な暖かさになって、T-シャツでも走れそうな気温でしたね。
穏やかな快晴の中、のんびりと走りを満喫された方も多かったのではないでしょうか?
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さて先日、お客様からキャブレター塗装のご依頼がありました。
正直、キャブレターに触るのは久しぶり・・・・・。最近はトンと見かけなくなりましたからねぇ。
持ち込まれたのは、純正ではなく「ミクニ」製HSRキャブレターです。
「ケイヒン」のFCRと並び、レーシングキャブレターの代名詞的存在。
当初、お客様のオーダーは「つや消し黒」だったのですが、作業を始める段になって、
どうせ塗るんなら「結晶塗装」の方が、格段にクオリティがあがると思い、
お客様に提案したところ、気持ちよくOKが出たのでさっそく作業に取りかかりました。
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外せるパーツは全て外し、丁寧にマスキングを施したらサンドブラストで足付けします。
脱脂処理を済ませ塗装に入りますが、構造が複雑に入り組んでいるため
塗りすぎ、塗り残しが無いように慎重に塗り重ねていきます。
垂れないように気をつけながら・・・・
全体にムラ無く 塗り終わったら、今度はヒートガンで加熱します。
しばらく加熱すると、少しずつ結晶模様が広がり始め、全体が綺麗な結晶に包まれます。
お客様のエンジンは、もともと同じ質感の仕上げなので、これ以上のマッチングは無いでしょう。
このように細かな結晶にするのには、ちょっとした裏技が必要なんです・・・・。
しっかりと加熱乾燥させたあと、マスキングを剥がし外したパーツを元通りに組み立てます。
ジャ~~~~ン!!完成です!
ピッカピカの
クロームと
リンクルブラックの組み合わせが
なんとも素敵ですね!
塗装する前のオリジナル状態の写真を撮り忘れましたが、
我ながらこの結晶塗装を使った大変身には参りました。とってもクールです!!
今回のキャブレターのように、どこかにワンポイントであしらうのもいいですね。
ご覧頂いたみなさまも、愛車のこんなところに使いたい!なんてアイディアがありましたら
お気軽に当店スタッフまでご相談ください。
最年長の佐藤でした。